
「電話はね、相手がどのような状況かにかかわらず、こちらの都合で呼びつけるようなもの。
それは相手にとって失礼にあたるでしょう。
だから手紙を書きなさい。
季節にあわせたきれいな便箋で心をこめて手紙を書くの。
例え文章が下手でも、丁寧な文字で書けば 心は伝わるものです。
感謝、励まし、お願い、謝罪など、気持ちを伝えたいと思ったらすぐに筆をとれるように、
四季それぞれの便箋と封筒を常に用意しておくといいわよ。
とにかくその日のうちに書くことが大事。
私へ手紙を書くのもお稽古のうちと思って、必ず書くように。」
お茶会の度ごとに思い出すお説教。
手紙に関しては、私が茶道を始めて最もカルチャーショックだったことの一つ。
それまでは、手紙なんて、年賀状や暑中見舞いに1、2行コメントを書く程度しか習慣としてありませんでした。
他のお弟子さんの話を聞いていると、なかにはちゃんと墨をすって、巻紙に書いている人もいる。。。
平安時代!?
最初は半日がかりで何を書こうか迷っていました。
お茶会で勉強になったこと、先生の御用意してくださったすばらしいお道具への感激、次のお茶会への意気込み、などなど、ゆっくり時間をかけて文字にすることによって、自分の頭も整理されてくる。
手紙なんて面倒くさいと思っていたけれど、こうして時間と労力をかけて書くことで、その分相手の心にも残る。自分の中でも経験、感情を文字化する作業を通して、対象がより思い入れの深いものとなっていく。
メールでさくっと連絡をとれる今だからこそ、時には手紙を書いて気持ちを伝えたい、と思うようになりました。今では先生だけでなく、家族、学生時代の友人たちへ手紙を書くことも。
このように最近でこそすっかりお手紙を書くことが習慣となり、1時間くらいで書けるようになりましたが、それにしてもやっぱりお茶会当日のうちに書く、のは非常に困難!
そう、実は、先週日曜日のお茶会以来、まだ手紙を書いていない。大ピンチ!
少なくとも次のお稽古日土曜日前には届いていないとまずい。
一度他のお弟子さんが速達で先生にお手紙を送ったところ、「何か緊急の知らせかと驚くから、速達なんか使うものじゃないの!」と一喝されたとのこと。速達はだめだ、、
こうなったら最終手段にでるしかないな、、、
最終手段、、おはずかしい限りですが、自分が郵便屋さんとなり、直接先生のお宅の郵便ポストへ投函。何をしているのだろうと、自己嫌悪になる。
もっとお手紙を書く訓練を積み、習慣づけないと。茶人への道のりははるかかなた、遠いです。
明日、消印のないお手紙をにぎりしめてちょっと行ってきます。
投稿者 sawacoo : April 28, 2004 12:06 AM | トラックバック手紙はすごくいいもの。
今は携帯やメールが普及して便利な世の中だけど、大切な想いもその分簡単にしか伝わらないと思うから、手紙はすごくいいもの。
そう思ってはいるものの、弱いからすぐ便利なものに頼ってしまっていたから、反省・・・
私も筆まめな人になれるよう見習ってがんばるっ。
きれいな便箋の写真だね。ちょっとほっとしました。
先生の話しはいつも、ごもっともな内容だね。。大好き。
「なかなかできないよね」という言葉がつい出てきます。
それでも、大切なことを大切にしなさい、とおっしゃってくれる。
そういう方の存在はあり難いと思いました。
つぎの御説教も楽しみにしています。
Aさん、Pさんコメントありがとう!
まずは形から入ることも大事、とってもきれいな便箋や、素敵な万年筆を見つけたら、きっと書きたくなるはず!
ちなみに私は鳩居堂に行くと手紙欲がうずきます。
手紙。いいな。。
と思ったのが率直な感想。
でも億劫な私は「いいな。。」程度では実際に動けない悲しい性。
手紙ってモノはきっと
携帯電話のメールなんかより、
電話で会話するより、
直接会って話すより、
恥ずかしいことなんだと思う。
そのもの全てにその人の気持ちが出てくるから。
それが形として残るから。
ある意味アート作品。
つまりそれが理由で
私は手紙を書けないのか?
自分を表現することから逃げているのか?
それは悲しいことだ。
手紙とはちょっと前では当たり前だったはずではないか。
今思えば個性を表現する場を一つ失ったことになる。
それは大きな損だ。
左脳だけじゃなく右脳も使って素直な自分を見つけるのもいいじゃない。
そんな生活いいじゃない。
気の知れた友人に改めて住所を照れくさく聞くのも洒落たもんだ。
そこからアーティスト人生の始まりだ。
マチガイナイ!
Posted by: scanty : May 6, 2004 01:52 AMscanty様、はじめまして。
コメントに色々気づかされる部分がありました。
手紙って右脳で書くもの、自己表現方法の一つなのですね。
つい、前略とか、拝啓とか、お決まりの挨拶言葉など、形式にとらわれてしまいがち。そして左脳を働かせている。特に相手が目上の方だとなおさら。
だけど、ひとまず形式は置いておいて、極力自分の感じたままを文字に込めることが大切なのかもしれませんね。
そういう気持ちで書く手紙が習慣になれば、声高に「個性」なんて主張する必要もなく、素敵なペースの生活ができますよね!
scantyさんの人生アート、楽しみにしています。
Posted by: wa-gasi : May 6, 2004 11:22 PM