以前、プラズマ液晶テレビのCMで「日本の美しい色たちが失われつつあります。」というフレーズがあった。
確かに周囲を見渡すと、世界各国の文化に満ち溢れた街々、にぎやかな色が氾濫している。野の花を見てみても、西洋種が混ざったものも多く、しっかりした色合いが多い。
今の子供たちは、これらを見て何色と言うのだろうか。

緑色、もしくは黄緑色にピンク?
萌黄(もえぎ)色に鴇(とき)色が映えるね、なんて言う子供がいたら、みんなギョッとするだろうけれど。
でもこれを黄緑色としか表現できないのは寂しい。

水色にピンクに透明。そう言ってしまえば、確かにそう。
でも、
透き通った露草色と牡丹色だね、なんて言えたら素敵。

これ、山吹色くらいは言えるはず。幼稚園のクレヨンにも山吹色と群青色はあったなぁ。
和菓子には、失われたと言われている日本の伝統色が確実に生き続けている。
今日差し入れに頂いた日本橋榮太樓總本鋪の上生菓子をきっかけに、日本の伝統色についてこちらでお勉強してみた。日常に溢れている光景が、少し違った見え方をしてくる気がした。