百合根 YURINE
お正月料理によく使われる高級食材。
オニユリ、コオニユリ、ヤマユリの球根。
球根が、たくさんの燐片が重なり合って形を成していることから、「百合」の字があてられた。
百合根は3年近くかけてじっくりと育つ。そのため、栄養がしっかり蓄えられており、滋養強壮効果、漢方薬としても利尿や咳止めの薬用効果が認められている。
生産シェアのほとんどが北海道で、柔らかく傷つきやすい食材のため、おが屑に包まれて運搬される。
ほんのり甘くクセのない味、そして少し粘り気のある柔らかな食感は、茶碗蒸しに入れたり、スープやあんかけなどで食べられている。
11月中旬から1月にかけて市場に出回る。
この旬の食材を、新橋・文銭堂本舗では丁寧に裏漉しし、百合根自体の甘味を生かすため、砂糖の分量を控えめにして、きんとんにしている。
きんとんの上部には、写真ではわかりにくいが、ほのかに赤みがかった色がのせられておりとても気品ある佇まい。
デパ地下の有名和菓子屋さんにはない、オリジナリティ溢れる上生菓子。
こういう出会いがあるからこそ、街の小さな和菓子屋さんってすばらしいな、と思う。