漆を求めて、輪島へ。
歴史ある半島から眺める日本海は、とても情緒的な印象を受けました。
湿度に富むこの地で生まれ、栄え、時を重ねてきた、輪島塗。
輪島塗は、漆器の代名詞といっていいほどに、全国に名を知られています。その堅牢なつくりと黒漆、赤漆のあざやかさに加え、蒔絵や沈金の絢爛な装飾が大きな特徴にあげられています。
この高度な工芸品を今まで築き上げてきた塗師(ぬし)の方々に思いを馳せながら、蒔絵の絵付けを体験してきました。
以前から、一つは華やかな塗りの茶杓が欲しかったので、挑戦してみることに。
表面はすす竹、漆は裏面のみ。
しなやかで、いつまでも美しい青さをたたえている。「柳」をどうしてもモチーフにしたいことを塗師の方に相談し、大まかなデザインを考え、いざ絵付け!
驚きましたか、上手いでしょう?ほとんど塗師さんが書いてくれました…
私が絵付けたのは柳の葉っぱ部分、半分のみ。
せっかくの思い出だから、なにか一文字、お茶に関係する言葉でも入れてみたら?とのアドバイスに考えること5分。
自分の名前の一文字でもある「和」を書くことにしました。
せっかくのすばらしい柳の絵付けが、稚拙な私の一文字にて台無しな感じもしますが…
御銘も付けました。「貴和」。和をもって貴しとす。
頑なになることなく、柳のようにしなやかに、かつ力強く生きながら、いつまでも自分の青さを自覚しながら他人と交われば、そこに和が生じるのではないだろうか、と。
最後に立派なお箱に入れて頂きました。とても気に入ってます。
輪島よいとこ、今度は冬に訪れたいと思います。