March 16, 2006

おおつごもり

今夜はこんなおもしろい夜咄茶会に行ってきた。

まずは、幸田弘子さんによる樋口一葉「おおつごもり」の朗読。
和蝋燭のわずかな明かりのみの広間で、一同耳をすまし、一葉の朗読を聞きすごくいい雰囲気。

朗読が終わると障子が開け放たれ、明かりがつき、外のお庭でなんと、「吉祥かっぽれ」が始まる。
ねじりハチマキに、半被をきた福福しい笑顔のおじさんが「そーれかっぽれかっぽれ!」と踊るその様は爆笑もの。戯れ事ではあるが、歳の瀬をハッピーに行きましょう!というメッセージがうれしい。江戸時代の大晦日はこんな感じだったのかなぁ。

その後、温かいかぶら蒸しと、年越しそばを頂き、茶席へ。

お菓子は「こころみ餅」。お正月に頂くお餅を、大晦日にこころみる、という意味で、お餅につぶ餡を包んできな粉がふられた、この時期にしか頂けない素朴なお菓子。

お道具も達磨や寒菊や暦など、季節感たっぷり。
男性が多いお茶会だったせいか、ご亭主と正客のざっくばらんな会話はそばで聞いているだけで楽しい。
「古いのとか、ひんまがったのとか、ひびが入ったのとか、そんな道具ばっかりですなぁ。ワハハー」
とか、始終笑いモード。

男性のお茶、かっこいいなぁ、いいなぁ本当に楽しそう男の人に生れたかったなぁ。

私が入門前に持っていた茶道のイメージは、オバサマたちばかりで、やたら堅苦しいもの。
でも実は男性が主役な世界で、とっても和やかで、みんなおしゃべり大好きで、そこらに知的好奇心をくすぐるものがゴロゴロしている。

ほら、ゲームのスーパーマリオとかドラクエとかね(古い?)、隠れキャラとか隠れコインとかあるでしょ?あれ、攻略本読まなきゃ絶対わからないでしょう。わからなくても最終ステージクリアできるけど、攻略本全部読んだら違う楽しみが出てきたりして、かえって全クリアに時間がかかることもあるけどそれが楽しい!みたいな。
語弊は多分にあるが、丁度そういう感じかなー、と思います。


チャールズ・ラム氏の語る茶道の真髄
「ひそかに善を行なって、偶然にこれが現れることが、何より愉快である。」

投稿者 sawacoo : March 16, 2006 11:37 PM | トラックバック
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