紫芋酥。「酥」というのは中国の昔の文献によると、発酵乳、クリームやバターのようなものとして記述されているが、今日では、餡を皮で包んだ中華菓子ほとんどの名称に、この「酥」という文字が含まれている。
この紫芋酥は、中華菓子特有のパイ生地のような薄い面粉皮が、美しい藤色のマーブルを織り成す。
中国刺繍のテーブルクロスと、色合いがベストマッチ。
中身が問題です。黄身餡です。そして核部分にぽっかり浮かぶ鮮やかな橙色。
アンズ、とか、想像しますでしょう?黄身の燻製です。塩辛いのです。
今回私の求めた金麦隆の紫芋酥は、比較的餡の甘みと黄身の塩気、それぞれが控えめなので、抵抗なくいただけます。そうでないものも…きっとあると思うので要注意ですね。
皮のしっとりフワフワパイ生地と、程好い甘みの黄身餡と、コックリした食感の黄身の燻製。味もさることながら、3段階の食感がとても愉しい中華菓子でした。
小緑豆凸。せっかく形がくずれない様、手荷物で持って帰ってきたのに、パイ生地はとても繊細、ぼろぼろになってしまった。確か「金」という文字が赤く記されていた。金麦隆というお店のお菓子だから、屋号の頭文字でしょうね。moneyとか、goldとか、そういうことじゃなくて。
こちらもまた、甘味と塩気の融合。
どうやら中華菓子の鉄則のようです。
ちょっと甘めの卵の黄身餡に、干し肉を裂いたような「肉脯」という豚肉のでんぶが入っています。でんぶだから塩気がまとわりつかず、いい感じに餡に溶けていきます。
こんなお菓子のお供には、黒茶(プーアール)。円盤状のものを買ってきて、ちぎりちぎり飲んでいく。最近もっぱらプーアールを常飲する日々なので、舌が大味になりそう…
長崎出身の知人の自宅にて、めずらしいお菓子に出会う。
桃カステラ。フワフワのカステラに桃のかたちを表現するため、アイシングとマジパンがたっぷり。長崎では、お雛様のお菓子として一般的なのだそう。
うす紅色の和紙に包まれた、鼓月の季節菓子「にほひ花」。
特に桃の節句用お菓子ではないのですが、包み紙がお雛さまにみたてて飾れそうだったので頂いてみました。
わらび餅とくずのちょうど中間、さらりとした食感がはかなげ。
ほんのり梅の風味と、大納言が、淡い春の味わい。