灰匙(はいさじ)を、お稽古場の方に京都で買ってきてもらいました。
銅がピッカピカ、うれしぃぃぃ!
5月から始まる風炉の季節には、「灰形」といって灰をきれいに山の形に作ってそこに炭をおこします。この灰匙の、持ち手の角度を曲げたり、面をトンカチで叩いて平らにして、きれいな灰形を作るため自分の使いやすいようにしていくのです。
今まではお稽古場にあるものを使わせていただいていたのですが、いよいよこの5月からマイ灰匙です!
灰形はお稽古日毎に、最初に作るもの。1回作ってしまえばその日1日はずっとそのままです。だから灰形のお稽古をしようと思ったら、1番最初にお稽古場にいなければできません。
とにかく早起きをして早くお稽古場に行って、灰形を練習できるチャンスを自分で奪い取らねば、いつまでたってもできないまま。
土曜日のお稽古、ついハナキンにはしゃぎすぎて二日酔い…、になってる場合じゃないっ!
さくら餅。
老若男女、それぞれ皆が「ユズレナイコダワリ」をお持ちではないでしょうか。
時に、小麦粉皮で餡を包んだ関東流、道明寺粉の餅に餡が包まれた関西流とで、派閥すらできあがってしまう場面も。
私は関西育ちなのでわりと道明寺に親しみがあるのですが、東京で生まれ育った母は、小麦粉皮で包まれた桜餅のことだけを「ホンモノの桜餅」といってはばからない。
小さい頃から親しみのある和菓子だからこそ、それぞれの生まれ育った場所への思い入れと重なり、さくら餅アイデンティティが出来上がっているように思います。
わたくしはといえば、言わずもがな、どちらも大好き。
道明寺餅における、桜の葉のしっとり具合は絶妙と思いますし、関東風さくら餅のふんわり軽やかな衣を餡に着せているような、さわやかさは、それこそ春にふさわしい和菓子だと思います。
そんな私の欲張りな趣向を大満足させてくれるさくら餅、それが京・鼓月のさくら餅です。
見ての通り、餡の色がとても薄い。白餡かと間違うくらい。
その理由は、小豆をゆでた後、その皮を全て剥き、とり除いてから漉し餡を作っていくから、なのだそう。それはもう軽くてとろける食感。そして、周りを包む皮が、餅粉も入っており、ほどよく餡にまとわりつく。さらに葉脈までやわらかーく塩漬けされた桜の葉までもが一緒に口の中で交わり、気付いたらあっという間に2個目に手が伸びていた!
おすすめはしません。きっとご贔屓のさくら餅が各々あるでしょうから。
でも、もしも。
今年の春は気分転換をしてみたい!異文化交流に積極的な気分!
と思われる方がいましたら、どうぞお試しあれ。
京・鼓月。5個入り840円也。
一般的にひな祭りは3月3日とされています。
茶道の世界(西日本の一部地域でも)では、旧暦にならって4月中旬まで桃の節句に纏わる置物や、お道具を使います。これは七夕の時も同じで、8月中旬のお茶事では短冊の絵付けのお道具を用いることも。
こちらは地元の和菓子司、幸野屋さんにディスプレイされていたお雛菓子。
驚くことに、すべて練りきり、ひとつひとつお味がよい。
相当に手の込んだものですが、作り手の方はどのような表情でこれを作っていたのでしょう。
きっと、おままごとや粘土あそびに興じる子どものような、きらきらした笑顔でしょうね。
ご実家が福岡の友人宅では、お雛様を3月3日に出して今日まで飾っている。
よそのおうちのお雛様を見るのはとっても新鮮。