July 18, 2006

京観世

昔、能楽・観世流お家元の居にある井戸に天から来た龍が水を飲みにきたそう。

それ以来その井戸はいつも波紋がゆらめいているとの伝説。

この伝説に因んで、水の渦をかたどったものに「観世」と銘がついているのはよく見られる。

投稿者 sawacoo : 12:47 AM | コメント (0)

January 16, 2005

茶席のお香

上でとりあげた香合はお香を入れるための道具。
茶の湯に欠かせないものの一つとして、「香」があります。

伽羅や白檀など、たくさん種類があって、風炉の季節(5月~10月)は香木の一片を用い、炉の季節(11月~4月)には練り香という香木とそれ以外の香料、油分を混ぜて練り込められたものを使います。

炉では、この御香を下火となる炭3本を置く中央部分に1つ埋めます。そして炭点前の最中にも1、2粒の練り香を炭の近くに置きます。火の近くで温められることによって、ちょうど四畳半、六畳の茶室の広さくらいまで香りが広がります。
茶の湯における香は、ただいい香りを愉しむだけでなく、その場の空気を浄めるという意味があります。
ちょうど2粒くらいで茶室の広さにだけ広がるので、それはまさに結界が張られたような、濃密な空間を作り出します。

練り香はとても高価な粉を練ったものですから、香を袋から取り出したりするうちに出てくる粉も、一砂たりとも無駄にはしません。
炉の季節の最後、4月の茶事では、前年の11月から使ったいろんな香の残りの粉をかき集め、その粉と油分をあわせて練り、あわせ香を作ります。これは一日がかりの作業となるそう。時間の経過とともに、順にいろんな香りが香ってくるので、炉の季節の締めくくりには欠かせない風物詩といえるでしょう。

以上、何かのご参考までに。

投稿者 sawacoo : 09:15 PM | トラックバック

July 20, 2004

男の和菓子特集

7月15日発売、雑誌「サライ」があつい!
「男子の嗜み、和菓子の正統」。

婦人画報など、女性誌での和菓子特集とは全く異なり、色気がない!
もとい、季節感より、歴史!伝統!のゴリ押し。

和菓子の季節感に心奪われている私としては少し物足りない。

しかしながら114ページに注目していただきたい。
贔屓菓子の紹介記事で、一六タルトについて語るコラムニスト・天野祐吉さん。
普段はむっつりした表情でジャーナリズムを語る彼。
一六タルトを目前にして最大級に頬がゆるんでいるではないか!崩れんばかりの笑顔。

小難しいおじさまの、かくも緩んだ笑顔を拝見し、幸せいっぱい。
和菓子パワーバンザイ!

June 16, 2004

和菓子の日

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毎年6月16日は全国和菓子協会によって、「和菓子の日」とされている。
由来は平安時代に始まる「嘉祥の儀」。
嘉祥元年(848)に、任明天皇が当時流行していた疫病祓いのため、16種の菓子を供えて
祈願したのが「嘉祥の儀」の始まりとか。

その他の説として、江戸時代、当時流通していた嘉祥通宝「嘉通」が「勝つ」に通じるため
江戸っ子お得意の縁起担ぎで、「嘉通」16枚で菓子を買い求めて食べるなどの風習が民間に定着した、との話も。

とまあ、いろいろな説があるが、年に一度は和菓子が主役になる日があることに幸せを感じる。

そんな素晴らしい日なのに、お店に並ぶ「嘉祥の日」用のお菓子は、紅白饅頭のような、何の変哲も無いものばかり。和菓子業界あやうし!こんなことではどこにも浸透しない!
ヤキモキした気持ちをぶつけるべく、16種の和菓子フルコースを演出してみた。

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左上より末富製干菓子(御銘不明)、鶴屋吉信製「香とり石」、山形県銘菓 佐藤屋松兵衛製「乃し梅」、末富製干菓子2種(御銘不明)、末富製「流水」、鶴屋八幡製「柚餅」、山形産さくらんぼ「佐藤錦」、末富製「うすべに」

薄茶席のお菓子として出される軽い干菓子を中心にアンティパスト9種。

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左上より仙台銘菓 九重本舗 玉澤製「しおがま」、某製パンメーカ製「抹茶ようかん」、塩瀬総本家製「なでしこ」、仙太郎直中製「竹の水(水羊羹)」、小田原 正栄堂製「甘露梅」、「梅太郎」、花園万頭製「葛まんじゅう(トマト)」

メインを塩瀬製「なでしこ」、花園製「トマト」に絞った7種。
抹茶羊羹は製パンメーカー勤務の友人より頂いたもの。味は?だが思い入れはたっぷり。
しおがまは塩け、甘露梅は酸味が程よく、甘さに疲れたらつまむ感じ。

ちょっと16種すべてを一度に説明するのは大変!
明日以降に一つずつ解説していくとしよう。

June 06, 2004

和三盆

今日、スーパーマーケットで和三盆を発見。
和三盆は、香川県名産、極上等の手作りのお砂糖。
和三盆というのは、お隣中国の唐三盆に対して、日本で作られた砂糖を指す。
三盆という意味は、盆の上で三度分蜜作業をするところからその名がついた。
和菓子の材料として必ず登場してくる最高級材料なのだ。

その特徴は、独特の風味、淡白さ、そして口溶けの良さ!
口に入れた瞬間にすーっと消え、極上の甘みが平和に広がる。

小学生の頃、NHKの番組で、この和三盆を黙々と作る讃岐の職人たちを取り上げたものを偶然目にした。ごく静謐な番組構成と、砂糖職人たちの「語らぬ、笑わぬ、手のみ動かす」ストイックさに、子供ながら熱いものを感じた。
それ以来和三盆と聞くと、幼少期の激しく心揺さ振られた記憶、つまりはその時の映像、女性リポーターのしっとりした低い声、職人の息遣いとが、勢いよく脳裏に甦る。

その特別なお砂糖を、近くのスーパーマーケットで見つけてしまった。
こんなところで巡り合うはずではなかった。少し気まずさを感じながらも、目の前にあるそれへの強い興味が優り、レジへ並ぶ。

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北海道の大納言小豆も一緒に購入。

この切ない出会いを、結果的にすばらしいものにするために。
今度の休日にでも、和菓子作りに挑戦してみようかと思う。

June 01, 2004

茶をめぐる世の動向

今日ネットでちょっとショックな出来事を知る。
広尾にある日本茶のお店「蒼庵」が5月初旬に閉店した、とのこと。
このお店、茶葉に関しては相当ストイックに追求しており、その一方でとてもかわいい和喫茶グッズ、茶器なども置いてある、イカした日本茶ショップであった。少しさみしい。

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右は、恵比寿ATREにある「茶都(chat)」という丸山園が展開しているかわいらしい日本茶ショップで求めたお茶缶。
左は、松屋銀座にある「茶の葉」、和カフェも併設したお店のお抹茶。

いずれもオリジナルなスタイルでがんばっているショップ。
特に、茶の葉さんのお茶は種類豊富だし、本格派で、よくお世話になっています。


日本茶をベースにしたおしゃれな専門店や、和カフェ、一時期とっても増えましたよね。
でも今は少しペースダウン?
今後どうなっていくのでしょう。
和菓子と日本茶、切っても切れない関係なので少し気になるニュースでした。

May 25, 2004

お団子

餅菓子、団子など、朝から作り始める飾らない生菓子のことを「朝生菓子」または「朝生」という。
主に茶席で使われる「上生菓子」に対して、「並生」とも言う。

言葉の妙ですね。
並生、なんて風情のない呼称は廃止しましょう。朝生です、朝生。